商標登録の費用、相場、自分でやったら?

商標登録の費用、自分でやったら?

商標登録の費用には、特許庁に支払う費用(印紙代)と、弁理士に支払う費用(弁理士手数料)の2つがあります。

弁理士(事務所)に頼まずに自分でやる場合でも、特許庁に支払う費用は必要です。

特許庁に支払う費用には、出願時に支払う費用と、登録時に支払う費用の2つがあり、区分数に応じて変わりますが、最低でも合計29,200円は必要です。その他、書面で出願を行なう場合には、電子化手数料が最低3,200円、郵送料等がかかる場合があります。

要するに、商標登録の費用としては、自分でやっても、最低33,000円程度は必要になります。

具体的には、上述の特許庁に支払う費用の計算方法は、以下のようになります。

項目費用
出願時に支払う費用(出願料3,400円+(区分数×8,600円)
登録時に支払う費用(登録料):登録期間10年の場合(一括納付)区分数×32,900円
               登録期間5年の場合(分割納付)区分数×17,200円
電子化手数料2,400円+(800円×書面のページ数)

なお、特許庁の費用については、特許庁のホームページに掲載されていますので、一覧については、こちらをご覧ください。
また、手数料を自動で計算してくれる手続料金計算システムについては、こちらをご覧ください。

・商標登録の費用には、特許庁に支払う費用と、弁理士に支払う費用の2つがある
・特許庁に支払う費用は、最低でも合計29,200円は必要
・商標登録の費用としては、自分でやっても、最低33,000円程度は必要

商標登録の費用、弁理士(事務所)に頼むと?

弁理士(事務所)に頼むと、上述の特許庁に支払う費用(最低でも合計29,200円)に加え、弁理士に支払う費用が必要になります。

弁理士に支払う費用は、依頼する弁理士によって異なり、合計20,000円前後から合計十数万までかなりの幅があります。

費用項目も様々で、事務所手数料、調査手数料、出願手数料、登録手数料、成功報酬などがあります。

例えば、弁理士に支払う費用が、調査手数料0円、成功報酬0円、出願手数料26,000円、登録手数料0円で合計26,000円であれば、特許庁に支払う費用と合わせて、総額55,200円ということになります。

弁理士に支払う費用は、各事務所の料金表を見て、上述の費用項目の合計を算出することで、いくらくらいかかるのかわかります。

しかしながら、ネットで探して、弁理士に支払う費用の合計がいくらくらいなのかを算出して比較していくのは、時間、労力がかかり、なかなか大変な作業になると思います。

現実的には、上述の総額55,200円というような安い価格帯はネットで探してもあまりないと思います。

・弁理士(事務所)に頼むと、弁理士に支払う費用が必要
・弁理士に支払う費用は、合計20,000円前後から合計十数万までかなりの幅がある
・現実的には、総額55,200円というような安い価格帯はネットで探してもあまりない

商標登録の費用、相場は?

弁理士の費用については、日本弁理士会が弁理士に対するアンケート結果を公表しており、出願手数料は5万~8万円が73.5%となっており(アンケート結果はこちら)、謝金は4万~6万円が71%となっています(アンケート結果はこちら)。

つまり、弁理士の費用は合計9万~14万円程度が多くなっており、これに特許庁に支払う費用(最低でも合計28,400円)が加わりますので、総額12万~17万程度になるのが相場と言えるように思われます。

・弁理士の費用は合計9万~14万円程度が多い
・特許庁に支払う費用は、最低でも合計29,200円
・商標登録の費用としては、総額12万~17万程度になるのが相場

【外国・海外・国際商標登録】の場合の費用

日本での商標登録の費用等について、上述のように説明しましたが、【外国・海外・国際商標登録】の場合の費用については、以下の記事をご覧ください。

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著者プロフィール

ベテラン弁理士山本

弁理士(特定侵害訴訟代理認定)
登録番号11267(1998年登録)
難関国家資格の弁理士に合格率3%時代に合格して【弁理士キャリア25年】
20代前半に弁理士事務所に入って【実務経験28年】(商標・意匠・特許の出願・登録手続き、外国での手続き等)。
この間、有名大企業(例えば富士通株式会社)の代理人弁理士、「日本知的財産仲裁センター」の「調停人・仲裁人・判定人候補者」を務めるなど、経験・実績ともに豊富で、難易度の高い案件にも対応可能なトップレベルの専門家です。
学歴は、早稲田大学大学院修了
趣味は、ランニング。
詳しい経歴などはこちら

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