特許・知財活用事例3(信用の裏付けは特許取得が決め手)

信用の裏付けは特許取得が決め手

この特許・知財活用事例は、特許庁発行「知的財産権活用企業事例集2018」に掲載されている事例を紹介するもので、それを編集・加工等しております。
詳しくは、「知的財産権活用企業事例集2018」(特許庁)の中の「建築・建設・土木 ベステラ株式会社(東京都)」をご参照ください。

信用の裏付けは特許取得が決め手、それに名前を付けて商標登録

ベステラ株式会社の創業者は、ガスタンクなどの大型球形貯槽の切断解体方法を、構造物の解体方法として、特許権を取得

また、大型球形貯槽の切断解体方法の名称を分かりやすく「リンゴ皮むき工法」と名付けて商標権を取得

この「リンゴ皮むき工法」は、同社の看板技術として代名詞となるとともに、同社事業の成長を支える原動力となった

また、工法自体も特許権とノウハウの組み合わせとすることで、模倣されにくくしている。

この「リンゴ皮むき工法」を発明する前は従業員数10名程度の企業であったが、斬新なプラントの解体方法を開発し、取得した特許権が自社技術の信用の裏付けになって、大手ガス会社からプラント解体工事を受注

その後も大手企業から数多くのプラント解体工事を受注し、今では「解体が難しいからベステラに頼もう」という形で依頼が来るようになり、従業員の規模も拡大。

そして、、「リンゴ皮むき工法」の開発を契機に事業規模が拡大し、東京証券取引所マザーズ市場に株式上場し、東証市場1部に市場変更するまでに

・斬新な解体方法を開発し、特許を取得することで、信用の裏付けになって、事業規模拡大
・特許を取得した技術について、分かりやすい名前をつけて、商標権を取得
・特許権及び商標権の取得で、看板技術となり、事業成長の原動力に

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著者プロフィール

ベテラン弁理士山本

弁理士(特定侵害訴訟代理認定)
登録番号11267(1998年登録)
難関国家資格の弁理士に合格率3%時代に合格して【弁理士キャリア25年】
20代前半に弁理士事務所に入って【実務経験28年】(商標・意匠・特許の出願・登録手続き、外国での手続き等)。
この間、有名大企業(例えば富士通株式会社)の代理人弁理士、「日本知的財産仲裁センター」の「調停人・仲裁人・判定人候補者」を務めるなど、経験・実績ともに豊富で、難易度の高い案件にも対応可能なトップレベルの専門家です。
学歴は、早稲田大学大学院修了
趣味は、ランニング。
詳しい経歴などはこちら

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