特許・知財活用事例1(特許を他社製品との差別化に活用)

特許を他社製品との差別化に活用

この特許・知財活用事例は、特許庁発行「知的財産権活用企業事例集2018」に掲載されている事例を紹介するもので、それを編集・加工等しております。
詳しくは、「知的財産権活用企業事例集2018」(特許庁)の中の「食品・飲料・医薬品 株式会社沖縄ウコン堂(沖縄県)」をご参照ください。

特許を他社製品との差別化に活用し、商標を活用して模倣品対策

株式会社沖縄ウコン堂は、他社製品との差別化を図るために、特許出願を意識した研究開発を実施。

これまで、ウコン関連商品は、どこの企業も似たようなものを製造・販売

健康志向の高まりで糖質カット商品が多く登場。

そこで、デンプン質を多く含むウコンを活用した健康食品でも、糖質をカットする研究開発を進めることに。

研究開発において知財の重要性を強く意識し、開発の早期段階から特許権の取得を目標にして、沖縄県産の「沖縄県産マンゴー果実酵母」がウコンに合うことを発見し、これをもとにウコンの糖質を低減する技術「糖質を低減した健康食品の製造方法」を発明し、特許を取得

そして、特許を取得した技術で製造されている商品「琥金(クガニ)ウコン粒」について、模倣品対策のために、「琥金®」「クガニ®」などの商標権も取得

健康食品は品質が重視される商品であることから、成分表示の欄の近くに、特許権や商標権を取得している旨の表記をして、製品の特長をPRして、他社製品との差別化を図る。

その結果、「琥金ウコン粒」は、大手卸・小売企業で採用され、販路拡大に成功し、同大手卸・小売企業の薬局部門では需要が拡大している。

・特許は他社製品との差別化に活用し、商標を活用して模倣品対策
・特許権や商標権を取得している旨を表記して、製品の特長をPRし、他社製品との差別化を図る

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著者プロフィール

ベテラン弁理士山本

弁理士(特定侵害訴訟代理認定)
登録番号11267(1998年登録)
難関国家資格の弁理士に合格率3%時代に合格して【弁理士キャリア25年】
20代前半に弁理士事務所に入って【実務経験28年】(商標・意匠・特許の出願・登録手続き、外国での手続き等)。
この間、有名大企業(例えば富士通株式会社)の代理人弁理士、「日本知的財産仲裁センター」の「調停人・仲裁人・判定人候補者」を務めるなど、経験・実績ともに豊富で、難易度の高い案件にも対応可能なトップレベルの専門家です。
学歴は、早稲田大学大学院修了
趣味は、ランニング。
詳しい経歴などはこちら

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