【外国・海外・国際商標登録】費用はどのくらいかかる?

外国・海外での商標登録を行なうには、二通りの方法がある

外国・海外での商標登録を行なう場合、希望する国に直接出願して登録する方法と、複数の国を指定して一括して国際登録(マドプロ)を行なう方法とがあります。

複数の国で商標登録を行なう場合には、国際登録(マドプロ)を行なうのが費用的にお得となります。

ただし、国際登録を行なうためには、日本での商標出願又は商標登録が必要になりますので、先に、日本での商標出願又は商標登録を行なっておくことが必要になります。

また、台湾、香港などは、国際登録に含めることができないため、これらの国に直接出願して商標登録を行なうことになります。

例えば、多くのアジアの国々で商標登録を行ないたい場合、あるいは、米国や欧州などの世界各国で商標登録を行ないたい場合などに、この国際登録(マドプロ)が広く利用されています。

そして、台湾、香港などでの商標登録が必要な場合には、国際登録(マドプロ)に加え、これらの国に直接出願を行なうことが多いです。

もちろん、中国だけで商標登録が必要、あるいは、韓国だけで商標登録が必要など、特定の国だけで商標登録が必要な場合には、その特定の国に直接出願を行なうことも行なわれています。

・外国・海外での商標登録を行なうには、直接出願と国際登録(マドプロ)の二通りの方法がある
・複数の国で商標登録を行なう場合は、国際登録(マドプロ)が費用的にお得
・台湾、香港などで商標登録を行なう場合は、直接出願を行なうしかない

直接出願の場合にかかる費用

特定の国に直接出願して商標登録を行なう場合、費用としては、その国の特許庁に支払う費用と、その国の現地代理人に支払う費用と、日本の弁理士に支払う費用とがかかります。

なお、これらの費用は、日本の弁理士に支払い、日本の弁理士が各国の現地代理人に海外送金するのが一般的です。

この場合、各国の特許庁に支払う費用は、どの現地代理人や日本の弁理士に依頼しても同じですが、現地代理人に支払う費用や日本の弁理士に支払う費用は、依頼する現地代理人や日本の弁理士によって異なり、かなりの幅があります。

一般に、ホームページなどで費用を明示している弁理士は、安い費用でやっていることが多く、明示していない弁理士は、かなり高い費用でやっていることが多いと思います。

上述の費用としては、安い費用でやっている弁理士で、為替変動もありますので概算となりますが、1カ国につき15万円~20万円程度になるものと思われます。

・直接出願の場合、その国の特許庁に支払う費用、その国の現地代理人に支払う費用、日本の弁理士に支払う費用がかかる
・費用は、依頼する現地代理人や日本の弁理士によって異なり、かなりの幅がある
・安い費用でやっている弁理士で、1カ国につき15万円~20万円程度の費用がかかる

国際登録(マドプロ)の場合にかかる費用

複数の国を指定して一括して国際登録(マドプロ)を行なう場合、費用としては、国際機関(WIPO)や日本特許庁に支払う費用と、指定した国の特許庁に支払う費用と、日本の弁理士に支払う費用とがかかります。

なお、これらの費用は、日本の弁理士に支払い、日本の弁理士が日本特許庁の費用を支払い、国際機関(WIPO)や各国の特許庁の費用を海外送金するのが一般的です。

この場合、国際機関(WIPO)や日本特許庁に支払う費用、指定した国の特許庁に支払う費用は、どの日本の弁理士に依頼しても同じですが、日本の弁理士に支払う費用は、依頼する日本の弁理士によって異なり、かなりの幅があります。

一般に、ホームページなどで費用を明示している弁理士は、安い費用でやっていることが多く、明示していない弁理士は、かなり高い費用でやっていることが多いと思います。

上述の費用としては、安い費用でやっている弁理士で、為替変動もありますので概算となりますが、例えば3カ国の場合で40万円~50万円程度になるものと思われます。

なお、国際機関(WIPO)や日本特許庁に支払う費用、指定した国の特許庁に支払う費用については、日本特許庁のホームページに掲載されていますので、一覧については、こちらをご覧ください。また、手数料を自動で計算してくれるMadrid System Fee Calculatorについては、こちらをご覧ください。

・国際登録(マドプロ)の場合、国際機関(WIPO)や日本特許庁に支払う費用、指定した国の特許庁に支払う費用、日本の弁理士に支払う費用がかかる
・費用は、依頼する現地代理人や日本の弁理士によって異なり、かなりの幅がある
・安い費用でやっている弁理士で、例えば3カ国の場合で40万円~50万円程度の費用がかかる

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著者プロフィール

ベテラン弁理士山本

弁理士(特定侵害訴訟代理認定)
登録番号11267(1998年登録)
難関国家資格の弁理士に合格率3%時代に合格して【弁理士キャリア25年】
20代前半に弁理士事務所に入って【実務経験28年】(商標・意匠・特許の出願・登録手続き、外国での手続き等)。
この間、有名大企業(例えば富士通株式会社)の代理人弁理士、「日本知的財産仲裁センター」の「調停人・仲裁人・判定人候補者」を務めるなど、経験・実績ともに豊富で、難易度の高い案件にも対応可能なトップレベルの専門家です。
学歴は、早稲田大学大学院修了
趣味は、ランニング。
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